医薬品物流に求められる質の高いサービスは、働き安い環境から生まれる  
東証1部上場 安田倉庫グループ

INTERVIEW 04

現場から “感動ものだよ”という声に スタッフとして感じた喜び

社内提案制度で大幅な時間短縮とサービスの品質保証を担保するシステムを実現

東京物流センター オペレーション担当
石山智浩

2019年7月現在

スタッフとして会社に貢献したい

私は、正直事務方の人間として、つねづね現場の役に立つ何かをしたいと思っていました。またYML入社前は、パソコン教室の先生をしていましたので、その知識を活かすことでのできる目線で現場業務の改善に何か貢献できたらという気持ちがあり、日頃からといろいろ模索していました。

安田倉庫グループでは横断的に制度として設けられている業務改善の社内表彰制度があります。それとは別枠として安田メディカルロジスティックス(YML)の業務改善の社内表彰制度が新たに設けられました。

業務改善はまず個人やグループで改善したいテーマを決め、リーダーや課長に許可をもらい、改善活動を実施します。

そして改善活動結果を報告し業務改善の社内表彰制度にエントリーします。この制度は、年に一度全社の中で実施している改善活動を評価、表彰する制度です。

単なるアイデアや思いつきの提案ではなく、実際に実施し、結果がどうであったかまで評価されますので、実務に直結するし成果が見えることが必要です。パートさんや派遣社員さんでも誰でも参加できる制度で、全社70名ほどなのに、30件ぐらいのエントリーがある活発な活動です。

記録のシステム化が重要

まず私が着目したのは、GDP(医薬品の適正流通)ガイドラインについてです。特にGDPガイドラインに沿ったサービスを提供するには、徹底した温度管理とその記録が必要となり、YMLの現場ではそれを厳格に実施しています。

医薬品ですから製品によって貯法される温度も違います。徹底した温度管理の中で、各温度環境での作業時間を記録することで、お客様の製品の品質を担保することとなりました。

記録作業は、手作業で商品の入荷・出荷にかかわる情報をすべて手書きで課長が記録をしていました。

記録作業だけで、だいたい1日90分以上掛かっていた試算となっていました。大変な作業ですし、人の手ですることですからミスも起きる場所でもあります。そこでこの温度管理の作業時間記録を人の手でなく、システム化できたら現場から喜ばれるし、会社としても品質保証の証しになるのではないかと上司の許可をもらい改善活動を行いました。仕組みとしてはそれほど難しいものではなく、記録義務が発生する製品の入荷・出荷の情報を全入出荷のデータ情報から簡単に抽出しリスト化するツールシステムをAccessで作成しました。

私が前職での知識をようやく活かすことができた。結果は、私は栄えある第1回社長賞を受賞しました。

現場の声が嬉しかった

システムができ、それを導入したとき現場からいきなり「これはすごいよ、感動ものだよ」という声を直接掛けてもらい、回りのスタッフや上司にも褒められ、それまでの苦労が吹っ飛びました。本当にこのシステムを作って良かったと思え、スタッフとしての喜びをかみしめることができました。

スタッフとして現場に貢献できたという嬉しさは間違いなく自分の自信にもなり、翌年も現場の皆さんの社内提案にもグループの一員として参加させていただき、現場との関わり方も楽しみになり、社内提案制度のお陰で自分なりに成長できてきたと思っています。

OTHERS その他のインタビュー